夜にあずけて

作詞・作曲 Tadashi

真夜中の静かな町 僕はそっと目を閉じて全てをあずけた
夜は町を変える 明日への準備してる 道草でスズムシが鳴いている
風のいたずらに木々が触れ合う 深い深い闇の中で
耳をすませば風の音が聞こえる 海岸から吹き上げる風が聞こえる
ベランダの手すりにもたれ ゆっくりと流れる夜を見ていた
満月が照らす小さな ブロック塀の上にいる猫が鳴いている
そんな夜はそっと目を閉じて 僕は全てをあずけた
時折 車のエンジンが響いてゆく 闇で塗られた時間に 僕は全てをあずけた
何もない 何もない 黒い夜がただあるだけ
止まらない 止まらない 時を縫うように夜は堪えず動いてる
傷が癒えるように深い闇と海風が僕を包みこんでゆく
心に眠るたくさんの記憶 夜空のスクリーンに映しだされて
見えるはずない 遠い昔の思い出まで
そんな夜はそっと目を閉じて 僕は心 夜にあずけた
ベランダに座りそっと目を閉じて 僕は身体 夜にあずけた